春爛漫。緑萌ゆる季節になりましたが、毎年悩まされるのが花粉症でございます。これまではアレグラに代表されるアレルギー専用鼻炎薬でなんとか凌いでましたが、今年は特に重症化して集中力がほぼ0に等しくなったのでしぶしぶ近所の耳鼻科へ助けを求めました。
突如告げられた『鼻うがいの習慣化』
本格的に頭部 CT まで撮影された後に、それをみた医師は「君は鼻の形が悪い上に、奥にポリープができていて鼻が詰まりやすい」とサラッと一言。ポリープの処置は後でなんとかするとして、今の鼻づまり対応策として提案されたのが『鼻うがい』です。『鼻うがい』って話には聞いたり、テレビで見たりしたことあるんですが、はっきり言えば「絶対やりたくない」部類に入る医療行為の一つです。そんな訳で、それを告げられた時には薬で散らしてくれる病院探したいなー、くらいの気持ちになりました。
とは言え、そのまま「とりあえず一回試してみようぜ」的なノリで病院内で鼻うがい初体験と相成りました。正直なところ不安は9割ですが、1割くらいは「ひょっとするとハードルが高いが故に効果が期待できるのかも」という気持ちもあったので腹をくくって初めて体験をしてみました。
「意外と大したことないし、ちょっと良いかも」
事前の情報から「実は痛くないんだよ」という話を聞いていたのですが、プールなどで水が鼻に入った時などの地味な痛みを考えるとその言葉を信じることはなかなか難しいっす。ドキドキしながら看護師さんから簡単な説明を受けていざやってみると「あれ?痛みもないし、意外と大したことない」という感じでした。確かに鼻の中を液体が移動するのは感覚的には多少気持ちが悪いところはありますが、痛みなどはほとんどなく終わった時には割とスッキリしていてズルズル鼻水もストップする快適な世界が!
『鼻うがい』を家でやるには
良い感じだと思った鼻うがいですが、設備の無い家でやるにはどうすれば良いのか?という話になります。これには『鼻うがい用機材』が一般に販売されているのでそれを使うことを推奨されました。家にある材料でできなくは無いんでしょうが、手間がかかったり十分に洗浄ができるのかという課題がありそうな雰囲気を感じました。自分が耳鼻科から推奨されたのは『サイナス・リンス』というやつで、ボトル型の容器と洗浄液を作成する粉末がセットになったものです。
実際に鼻うがいをする時にはこのボトルに人肌程度(35℃〜40℃)のお湯を入れて、以下の粉末剤を溶かして準備を行います。粉末は塩がメインではありますが、ボトルの容量にこの粉末剤を入れるだけでちょうど良い塩分濃度になるので便利でした。
使用時のイメージは公式の動画を参考にしてもらうのが良いかと思います。注意するべきなのは、鼻うがい後に即座に強めに鼻をかむのは NG である、ということ。中耳炎になりやすくなるそうな。
鼻うがい後、下を向いたら洗浄液が漏れ出てくる件
自宅でも鼻うがいを初めて3日ほど経った後、職場でテーブルの下に落ちたものを取ろうとかがんだ時にソレは起こりました。拾い上げて上体を起こすと鼻からサラサラと液体が流れ出してくるではありませんか!しかもそこそこの量が……。何が起こった!
ちょっと調べたところ、鼻うがい中に『副鼻腔』という場所に水がたまり、それが出てきた様です。初めて知ったのですが、この副鼻腔の構造的にここに入った液体は立った状態では流れ出すことは無いらいしです。顔を下に向けることで初めてその液体が出やすい場所に移動し、再度上体をあげた時に鼻から流れ出してくる様です。サイナス・リンスの手順としては下を向いて行うことを必須としているので、ある程度は出てくるはずだけどもやっぱりちょっと残ってしまうこともあるっぽい。
まとめ
鼻うがいを開始して2週間(1日に朝・夜2回)経った現在ですが、引き続き鼻水が出てくる時はあったりしますが、以前よりはマシになった感覚はあります。同時に処方された点鼻薬が花粉症を押さえてくれているのは確実ですが、とりあえず1日に2回は鼻の穴の詰まりがリセットされるのでその点が鼻うがいの効能かなと。個人差は確実にあると思いますが、今のところ自分にはあっていた様です。溶液を作成するのにコストが掛かったり、やるのが面倒だったりしますが、どうしようもなかったら試してみるのはアリだと思います。耳鼻科の先生の指導のもとやるのがベストだと思うので、花粉症かと思ったらまずは耳鼻科にかかるのが良いかも。
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